JALが外部企業と規格外ココナッツを活用し国産SAFの商用化に向けた覚書を締結

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 昨今、環境対応でSAF(Sustainable Aviation Fuel)と呼ばれる持続可能な航空燃料、循環型の原料で製造された航空燃料の活用に向けた取り組みが各社で進んでいますが、JAL(JL)が日本グリーン電力開発と規格外ココナッツを活用した国産SAFの商用化に向けた覚書を締結したというニュースです。

 JALの発表によると、ココナッツは全世界で年間7000万~1億トンが生産されていて、そのうち約30%が未成熟や発芽などの理由で食用に適さない規格外との事。日本グリーン電力開発はこれを有効活用するために2018年よりインドネシアで調達した規格外ココナッツを新たな原料としてSAFの製造に取り組んでおり、2022年からICAOのCORSIA認証取得の手続きを進め、2024年3月には規格外ココナッツがSAFの原料として新規登録されとの事です。

 規格外ココナッツを原料とするSAFは2030年頃までに実用化が見込まれており、JALは「2030年に全燃料搭載量の10%をSAFに置き換える」という目標を掲げている事もあり、今回の規格外ココナッツを利用した国産SAFの商用化に向けた覚書締結に至ったようです。

 具体的にはJALと日本グリーン電力開発は、多様な国産SAFのサプライチェーン構築に取り組み、規格外ココナッツを原料とする国産SAFの商用化を目指すとの事です。

 SAFはバイオマスのカーボンニュートラルの観点から活用する一環と思われますが、国内大手航空会社がこぞって取り組む事でCO2排出量抑制につながる可能性も出てくるのではないかと思います。JALは全燃料の10%を2030年までに言われていますが、燃費、性能、コストなど様々な要素はあると思いますが、より高い水準でのSAF利用が進むとより環境負荷が低減出来るのではないかと思われます。

 航空会社のみならず航空産業各社のSAFに関する取り組みは今後は注目していきたいと思います。


ソース:https://press.jal.co.jp/ja/release/202411/008464.html

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