アメリカン航空(AA)が超音速航空機である「Boom Supersonic Overture(ブーム スーパーソニック オーバーチュア)」を20機の購入すると発表しました。
Boom Supersonic Overtureはアメリカのテクノロジー企業であるBoom Technology(ブーム・テクノロジー)社が開発している超音速航空機で、海上での巡航速度はマッハ1.7(マッハ1は秒速で約340 m/s、時速にして約1,224 km/hに相当)となるとの事です。
例えばマイアミ(MIA)~ロンドン(LHRなど)間は5時間未満、ロサンゼルス(LAX)~ホノルル(HNL)間が3時間で移動可能になるそうです。
機体としてはスペックとして全長約61m、幅約32m。巡航高度は約18,000m。
今後の予定としては2025年にロールアウト、2026年初飛行、2029年に旅客運用を開始を予定しているとの事です。
日本では JAL(JL)が2017年に資本業務提携を締結し、2020年代半ば以降に20機の購入を計画しているとの事です。
尚、航続距離は4,250海里(約7,871km) との事で、日本からは北米大陸には到達出来ない可能性が現時点では高そうです。
(2021年の発表ではサンフランシスコ(SFO)~成田(NRT)間(約8,269km)は6時間で到達可能とされていたそうですが)
実用化されれば移動時間の短縮につながりますが、まだ開発中である事なども今後の動向が気になるところです。
ソース:
・American Airlines Announces Agreement to Purchase Boom Supersonic Overture Aircraft, Places Deposit on 20 Overtures
(https://news.aa.com/news/news-details/2022/American-Airlines-Announces-Agreement-to-Purchase-Boom-Supersonic-Overture-Aircraft-Places-Deposit-on-20-Overtures-FLT-08/default.aspx)
・超音速旅客機、アメリカン航空が20機購入 東京~サンフランシスコ6時間
(https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1432656.html)